管理者がユーザーのメールボックスにアクセスするためにフルアクセス権限を付ける方法です。
+ Contents +
■ メールボックスのフルアクセス権限をユーザー(グループ)に付与
方法(1) Exchange管理センター
から付与
-
Exchange管理センターにログイン
-
「受信者」→「メールボックス」で当該アドレスを検索しダブルクリック
-
「メールボックスの委任」をクリック
-
「フルアクセス許可」の「+」をクリック→ユーザー
(又はグループ★1)を指定
→
メールボックスが自分のフォルダツリーに表示。Outlookプロファイルも追加可能(自分のPWでOK)OWAアクセスも可能。
-
「保存」
※当該アドレスを差出人として送信したい場合は「メールボックスの所有者として送信する」の「+」をクリックしユーザー
(又はグループ)指定します。→ 差出人名を変えて送信できる(なりすまし送信可能)
★1:グループ単位でフルアクセス権を付与した場合は、自動オートマッピングしません(=フォルダツリーに自動表示されない)この場合は、アカウントの設定→「追加」で追加する、OWA、Outlookプロファイルの切替
などでアクセスします。
方法(2) Exchange PowerShellで付与
Add-MailboxPermission
-Identity ユーザーメールアドレス -User 管理者メールアドレス -AccessRights FullAccess
-AutoMapping $True★2
★2
Falseの場合はオートマッピングしません(フォルダウィンドウに自動表示しない)サポート時のみアクセスできるようにFalseにしておくのもアリです(フォルダウィンドウにメールボックスが大量表示されてしまう=負荷がかかるため)
■ 付与されたユーザーがメールボックスにアクセスする
下記4通りの方法でアクセスできます。尚、そのアドレスを差出人として送信するには所有者送信権限(SENDAS)が必要です(共有メールアカウントのPWを知っていればSENDAS権限不要で送信可能)
方法(1) Outlookフォルダツリーに自動表示
権限を付与されたユーザーのOutlookに自動表示されます。自分のメールボックス同様にアクセスできます。
方法(2) OWAでの操作
OWA(Outlook Web
Access)でメールボックスにアクセスできる便利な方法です。その際ブラウザはシークレットモード(Chrome)、Inprivateモード(Edge)をお奨めします。(どちらもCtrl+Shift+Nキー)
-
ブラウザでhttps://outlook.office.com/共有メールアドレスにアクセス
-
Microsoftサインイン画面が表示されたら当該アカウントのログインID@***.comとパスワード★3を入力 (MSサインイン画面ではログインID@**.com(UPN)です。メールアドレスではありません)
★3 フルアクセス権を持つ場合はPWは不要です。MSサインイン画面では自身のアカウントでログインできます。
→
ブラウザでメールボックスが開きます。設定を行う(ルール等)場合は右上の「設定」→「Outlookすべての設定を表示」から操作可能です。
方法(3) 自分でフォルダツリーに追加
グループにアクセス権を付与した場合、及びPowerShellで-AutoMapping
$Falseとした場合は自動的にフォルダツリーに表示されないので、自身で追加します。
-
Outlookを起動し「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」→アカウントを選択し「変更」
-
「その他の設定」をクリック
-
「詳細設定」→「追加」で共有メールボックスを追加し「OK」→「次へ」→「完了」
方法(4) Outlookプロファイル
を切り替えて利用
Outlookでプロファイルを切り替えて操作します。
-
「ファイル」→「アカウント設定」→「プロファイルの管理」(バージョンによってはコントロールパネルから)
-
「プロファイルの表示」をクリック→「追加」
-
プロファイル名を入力して「OK」
-
「電子メールアカウント」をクリック(名前ボックスがアクティブになります)
-
「名前*1」「電子メールアドレス」「パスワード*2」を入力して「次へ
」
*1…表示名
*2…アカウントのログインパスワード(*2はフルアクセス持つ場合は空でOK)
-
Microsoftサインイン画面が表示されたら当該アカウントのログインID@***.comとパスワードを入力
(フルアクセス権を持つ場合は、管理者自身のアカウントでログインできます。)
-
「完了」をクリックし「使用するプロファイルを選択する」をONにして「OK」
→ Outlook起動時にユーザーのプロファイルを選択します。
★フルアクセスを付与されている場合は5のPWは空でもOKで、MSアカウントのサインイン画面では自身のアカウントを選択して設定できます。
|