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Exchange/Outlook:オンラインアーカイブの仕組み【総まとめ】

ExchangeOnline,Outlook

■ オンラインアーカイブとは

Outlook,Exchange環境では、プライマリメールボックスから指定した期間を経過したアイテムをアーカイブメールボックスに移動できます。アーカイブを有効にし、期間はアーカイブポリシーで指定します。

(例:ポリシーで2年経過したアイテムはアーカイブメールボックスへ移動)MSKB

■ オンラインアーカイブを有効にするには

オンプレ/ハイブリッド

  1. Exchange 管理センターへアクセス
  2. 該当メールボックスを選択し、右ペイン→「インプレースアーカイブ」下の「有効にする」をクリック

    ★英語環境では「In-Place Archive」下の「Enable」

 

Exchange Online

  1. Exchange管理センターへアクセス
  2. メールボックス→該当メールボックスをクリック
  3. 「その他」タブをクリック
  4. 「メールボックスアーカイブ」下の「メールボックスアーカイブの管理」をクリック
    ★有効になっている場合は現在有効(下図は無効)

     
  5. 「有効」をクリック

Exchange 管理Shellで有効にする

Enable-RemoteMailbox -Identity メールアドレス -Archive

Exchange Online PowerShellで有効にする

Enable-Mailbox -Identity <username> -Archive

 

■ アーカイブ メールボックスが有効になっていないユーザーと、アーカイブが無効になっていない組織内のすべてのユーザーに対してアーカイブ メールボックスを有効にする

Get-Mailbox -Filter {ArchiveGuid -Eq "00000000-0000-0000-0000-000000000000" -AND DisabledArchiveGuid -Eq "00000000-0000-0000-0000-000000000000" -AND RecipientTypeDetails -Eq "UserMailbox"} | Enable-Mailbox -Archive

 

参考:https://learn.microsoft.com/ja-jp/purview/enable-archive-mailboxes

 

■ オンラインアーカイブの容量(EO Plan2)

オンラインアーカイブが有効にすると、100GBのアーカイブメールボックスが作成されます。自動拡張アーカイブを有効にすれば、100GBを超えた際に自動的に領域を増やします(最大1.5TBまで段階的に増やす)

★最初から1.5TBのメールボックスを組織全員に作成するのは容量の無駄。よって超えたら増やす、を繰り返す仕組み。

(Exchange Online Plan2の場合)

 

■ 自動拡張アーカイブの仕組み Microsoft KB

自動拡張アーカイブが有効になっている場合、Microsoft Purview はアーカイブ メールボックスのサイズを定期的にチェックします。 アーカイブ メールボックスが記憶域の制限(100GB)に近づくと、追加の記憶域が自動的に作成され1.5 TB に達するまでこのプロセスが続行されます。これらは全て自動で行われるので管理者が追加・管理を行う必要はありません。

 

+自動拡張アーカイブへの流れ+

アーカイブ有効 → アーカイブ メールボックス(100GB)が作成→ アーカイブ メールボックス90 GBになると警告メールが送信される → 制限領域に達するとアーカイブ メールボックスは自動拡張アーカイブに変換(この領域の追加作成が1.5TBになるまで繰り返される)

 

■ 自動拡張アーカイブを有効にするには(PS) Microsoft KB

+組織全体で有効にする+

Set-OrganizationConfig -AutoExpandingArchive
 

+特定のユーザーを有効にする+

Enable-Mailbox <user mailbox> -AutoExpandingArchive

 

■ 自動拡張アーカイブが有効かを確認する

+組織全体で有効かを確認する+

Get-OrganizationConfig | FL AutoExpandingArchiveEnabled

 

+特定のユーザーが有効かを確認する+

Get-Mailbox <user mailbox> | FL AutoExpandingArchiveEnabled

★機能の有効無効の確認であって、自動拡張アーカイブになっているかは↓で確認

 

■ 特定のユーザーが自動拡張アーカイブされているか確認する方法

  1. Exchange管理センターにアクセス
  2. メールボックス → ユーザー指定
  3. その他 →「メールボックスアーカイブの管理」をクリック

     
  4. 「アーカイブの使用状況」で「自動拡張アーカイブは●●GBを使用しています」と表示されていたら拡張アーカイブ

    ★青いバーもMAX
     

 

■ 自動拡張アーカイブを利用する際の注意点

  • アーカイブメールボックス内の【削除済みアイテム】(環境によっては【ゴミ箱】【Deleted Items】と表示)からフォルダを削除できません。フォルダを削除してもエラーも返らず何も起こりません。
     
  • Microsoft KB
    Exchange Online
    のアーカイブ メールボックスの [削除済みアイテム] フォルダ内のフォルダを削除できない
     

  • アーカイブメールボックス内の【削除済みアイテム】フォルダは【オンラインアーカイブ】すぐ下に作成されているフォルダです。場合によっては【ゴミ箱】【Deleted Items】等と表示されるため分かりづらいのですが、本当の【削除済みアイテム】フォルダは◎オンラインアーカイブ直下であり、◎アクセスすると上部に「このフォルダーから最近削除されたアイテムを復元します」と表示されます。

  • アーカイブ メールボックスに 1 つ以上の自動展開ストレージ領域がある場合、ユーザーはアーカイブ メールボックスまたは補助アーカイブからフォルダーを削除できません。 つまり、自動拡張ストレージ領域がプロビジョニングされた後、アーカイブ内のフォルダーを削除することはできません。

  • ユーザーはメールボックスに対してアーカイブの自動展開が有効になった後、 削除済みアイテムの回復機能 を使用してアイテムを回復することはできません。

  • オンラインアーカイブは共有できません。共有したい場合はフルアクセス権限を付与する必要があります。
    フルアクセス権を付与(ExchangeOnline PowerShell)

 

■ Microsoft Support 情報

 

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